皆さん、こんにちは。
訪問ありがとうございます。
今年(2017年)でカナダ建国150周年を迎えました。
街のあちこちでカナダ国旗が掲げられています。
そこで今回はカナダ国旗について記事にしちゃいます。
国旗の意味
諸説ありますが、
両端の赤は太平洋と大西洋、白は北アメリカ大陸。
赤は『戦争の時に流した血』、『強さ』を表し、
白は『律儀』と『平和』、『純粋さ』、『雪』を表しています。
中央のメープルリーフはカナダ国民のアイデンティティー。
国旗が制定された年
1965年2月15日
簡単な歴史
国旗が制定されるまで、色んな旗が使われていましたが、その一部を紹介します
ユニオンジャック
photo by Government Canada
イギリス連邦の国家ということでイギリス国旗のユニオンジャックが至る所で使われていました。
時期で言うと、イギリス人がこの地に来た頃から、カナダ国旗が制定される前後まで。
赤い軍旗(1890年代~)
photo by Government Canada
1890年代から海軍旗として使われるようになったのがこの旗。
『the Canadian Red Ensign』と呼ばれていますが、左上にユニオンジャック、右下にカナダの紋章。
軍でこの旗を使っていたことから、沢山の人や地域に知れ渡る様になりました。
紋章の部分はメープルリーフや、王冠、ビーバー等、色んなバージョンがあります。
第一次世界大戦の間この旗はカナダを象徴する旗として、有名になります。
1921-1965
photo by Government Canada
その後、もっとカナダを象徴するユニークな旗を作ろうという動きが高まり、1921年イギリス王ジョージ5世は、紋章の部分を上記に変え、
1957年には紋章下のメープルリーフの色を緑から赤に変更され、この旗は1965年まで使用されました。
新しい国旗
20世紀初めに何度もカナダを象徴する独自の国旗を作ろうという声があがりました。
特に1925年と1946年。
でもユニオンジャックを国旗から無くすということは、政治的に問題が起こるかもしれない。。。ということで、実行には至りませんでした。。
そして時は流れ1960年、この問題に取り組んだのがレスターBピアソンさん。
カナダ14代目の首相(1963-1968)であり、彼の名前はカナダ一大きいトロントピアソン国際線空港の名前にもなっている程偉大な方。
彼の声の元、6週間の募集期間内に2600の旗のデザインが集まり、その中から以下の3つに絞られました。
all photo by Government Canada
皆さんなら、どれを選びますか?
国旗好きの私としては2600全部見てみたいけど。
それはさておき、1964年10月22日に投票が行われ、この3つの中から、現在のカナダ国旗が選ばれました。
2か月後に議会で正式に承認され、1965年に記念式典まで行われました。
なぜメープルリーフなのか
カナダと言えばメープルリーフと言われるくらいもうカナダを象徴するものななってるけど、なんでメープルの葉っぱが使われるようになったのか?
長い歴史の中で、主に19世紀から使われるようになったメープルリーフは、本、歌、硬貨、バッジ、国旗、お土産等色んなところに使われていて、見ない日はないくらい。
世代を超えて、このメープルリーフはカナダ人のアイデンティティーになってますがその『なぜ』という部分の答えになるのが、第一次世界大戦。
カナダ遠征軍隊の帽子にバッチとして付けられていたんです。
このことがカナダ国民を象徴するものとして、広く知れ渡ることになりました。
カナダには戦争で亡くなった方の慰霊碑が各地にありますが、その慰霊碑にはメープルの葉が1枚彫られています。
photo by Gorvernment Canada
このメープルの葉は、カナダの為に戦い、亡くなった方々の『誇り』、『勇気』、『忠誠心』を表しています。
知れば知るほど面白いカナダですが、建国して150年しか経っていません。
歴史的には短いですが、そこには沢山のドラマがあります。
国旗が出来てまだ50年。
信じられないよね。
50年でアイデンティティーになるほどの国旗。
もっとカナダのことが知りたくなりました。どんどんシェアしていきます。
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