【旅のトラブル】現地ガイド編②

前回、旅のトラブルガイド編をお伝えしました。

今回は前回に引き続き旅のトラブル・ガイド編パート2でお伝えします。

今思い返しても色んなことが起こったなーとしみじみ。。。

過去のガイドさんとの思い出をどうぞ♡



喧嘩腰のガイド

オランダ・アムステルダムでの観光。(←またオランダ)

 

その日の観光は、午後国立美術館と、ゴッホ美術館とを両方回るコース。

 

バスで近くまで行き、ガイドと会ったら『取りあえず時間がない』とイライラモード。

 

確かに午後から両方回るにはゆっくりは出来ないけど、時間はある。

 

ガイドにマイクを渡して、国立美術館までの道中、信じられない速さで道を先行くガイド。

 

私でも小走りになるくらいやのに、お客さんが付いていくのは無理。

 

ガイドを見失わないように気を付けつつ、数ある横断歩道でお客さんの数を数えながらケア。

 

歩いて5分も経たない内に、

 

『歩くの早すぎ。こんな人ごみの中このスピードはおかしい。しかもガイドは振り返りもせんし。』

 

とお客さんが言い出す。

 

確かに。

 

このままじゃ全体の雰囲気も悪くなるし、何とかゆっくり歩いてもらわなきゃ。。。

 

ツンツンしてるガイドの機嫌を損なわず、かつお客さんの要望を伝える方法。。。

 

顔芸+下手(したて)にでる。

 

これが一番。

 

添乗員1年目の時に、マスターした顔芸 ☺ 

 

私の同期はみんな出来る(笑)

 

顔芸ってどんなん?って思われると思いますが、簡単に説明すると、

 

相手がこれ以上物が言えなくなるほど申し訳ない顔をすること。

この顔しつつ、こちらの要望を伝える。

 

この顔されたら、相手は、仕方ないなとか、いやそんな謝らなくてもってなる。

 

てことで、ガイドさんに

 

『あのーすみませーんガイドさん。。。もうちょーーーーっとだけ歩くスピードを落としてもらうことは出来ますか 😥 (顔芸したまま)』

 

って言うたら、

 

『え?良いですけど、じゃあ時間ないんで国立美術館内は全部私の説明なしに、フリータタイムにしますか?』※通常のツアーは半分ガイドと一緒に有名所の絵を鑑賞して、残りの時間をフリータイム。

 

怖。

 

ちゃうねん。ちゃうねん。そういう事ちゃうねん。

 

ただ、ゆっくり歩いてほしいだけ。

 

さっきよりペースを落として歩いてくれたけど、国立美術館の、有名所の絵がある階に着いた時には、お客さんはもうヘロヘロ。←まだ絵を見る前(笑)

 

1人のお客さんが勇気を出して(皆を代表して言ってくれた感じ)、

 

『ガイドさん、ゆっくり歩いてもらえませんか?』

 

と言ってくれた。

 

そしてら、

 

『ガイド止めましょうか?皆さん個人で見ますか?』

 

喧嘩腰。。。

 

全員凍り付く。。。。

 

あかん。この空気。

 

なのですぐ顔芸しながらガイドさんに、

 

『いや、あのーすみません。全員で一緒に有名所回って、その後解散でお願いします』

 

と言ったら

 

『分かりました』

 

と言ってくれたのでツアー再開。。。

 

ガイドの発言にムッとしてたお客さん多かったけど、それを挽回したのが数々の素晴らしい絵画と、それを分かりやすく画家目線で説明してくれるガイドの知識量。

 

圧巻。

 

怖いガイドやったけど、フリータイム中に一緒にお茶したら、めっちゃ良い人やったし。(年も私と同じくらい)。

 

結局話を詰めて見ると、ガイドがゴッホ美術館の閉館時間を勘違いしとったということが判明。

 

18時閉館やのに、17時と思ってたらしい。

 

何で事前に調べてないのよ 😥

 

そりゃあのスピードになるわ。

 

そして国立美術館後のゴッホ美術館はゆっくり見て回れました 🙂



ガイドに怒られる

イタリアのフィレンツェでのツアー。

 

団体旅行のフィレンツェ観光は、ほぼ全てウフィツィ美術館の予約時間に左右されていれています

 

この時のツアーもそうやった。

 

朝早くホテルを出て、フィレンツェ旧市街まで約40分で着く予定だった。

 

旧市街でのガイドのミート場所へも30分前には着ける行程。

 

だけど、見たことない大渋滞で、結局40分で着くところ2時間近くかかってしまったんです。

 

バスの中で会社にも連絡し、ガイドさんにも伝えてもらった。

 

渋滞だから仕方ないけど、ガイドさんを待たせてしまってるのも申し訳ないし、ウフィツィ美術館の予約時間も過ぎてしまうし心配事が増える。。。

 

到着後、少々威圧的なガイドと共に真っ先に美術館に向かうけど、ホテルを出てからもう2時間半以上経過してて、心配なのはお客さんがトイレに行きたいのでは。。。ってこと。

 

でもトイレって言うと、みんな行きたくなるから言えないし、時間が押してるのもお客さん理解してくれてるし、この威圧的なガイドのもとで、誰も言えない感じ。

 

ウフィツィ美術館って行ってすぐ入れる訳じゃなくて、予約有の列に並んだ後、セキュリティチェックもある。

 

流石にこの時点でホテル出てから3時間。。。

 

そしたら、列に並んでるお客さんが、チラホラ私を呼ぶ。

 

『添乗員さん、トイレに行けるかしら。。。泣』

 

近くにいたお客さんも、『私も行きたい』『実は僕も行きたい』ってなりました。

 

そりゃそうね。

 

添乗員の私からしたら、良くここまで我慢してくれましたって感じ(涙)

 

意を決してガイドの元へ。

 

『ガイドさん、時間ない中ホントに申し訳ないんですけど、ホテル出てから3時間経っていてトイレ行きたい方いるので、美術館の中に入ったらトイレ案内しもらっていいですか?』

 

ムッとしたガイドがマイクで、

 

『皆さん時間押してます。でもトイレ行きたい方いるでしょうから、美術館入ってから案内します。午前中の観光でトイレ案内出来るのはこの1回だけです。行きたい方はココで行ってください。良いですね??』

 

こっ怖いけど、取りあえずお客さんトイレ行ける―泣。

 

そして美術館の中に入って、ガイドがトイレまでの行き方を案内して、

 

『終わった方からすぐ戻ってきて下さい。すぐ!!

 

空気読んでくれたお客さん30名全員トイレへ猛ダッシュ。

 

どこぞの徒競走より速いスピードでトイレに行ってくれました。

 

お客さんがトイレに行った後、ガイドがマイクを切って私に話しかけてきました。

 

『お客さんがトイレに行きたくなるのはあなたのせいです。』

 

は?何で?

 

『こんなに時間ない時に、トイレに行きたい言うなんて、言わせるなんて、あなたの教育が悪い。我慢させるようにツアー中に教育してこなかったあなたのせいです。

 

ちーーーん。

 

 

何でやねん。

 

何で怒られてんの私。

 

もうメンドクサイので、

 

『はい。すみませんでした。』

 

と答えました。争いたくないし、争っても負けるしね(笑)

 

そして実は私もトイレに行きたかったけど行けなかったー 😥



ガイドの意識が無くなる

イギリスでのツアー。

 

よく行ってたツアーはロンドン以外はガイドが付かない。

 

待ちに待ったロンドンで、待ちに待ったガイド♡

 

ロンドン在住45年という超ベテランガイドが来て、うちのお客さんより年上な感じ。

 

私のことを『添乗員さん』じゃなくて『さよちゃん』と呼んでくれる人だった。

 

ハキハキ喋るし、ベテランの貫禄もあって素敵♡

 

この日はロンドンには珍しく雲一つない快晴☀

 

やけど極寒

 

2階建てバスでの観光でお客さんは全員2階へ。私とガイドは1階。

 

ロンドンと言えば真っ赤な2階建てバス🚌

 

欠点は暖房がないこと。

 

前日からガイドさんは2階建てバス寒すぎて私は苦手なの。。。と仰ってました。

 

この日のツアーは半日観光で、昼食後はフリータイム。

 

ロンドンの名所を下車観光や車窓観光で巡った後、ナショナルギャラリー(美術館)行ってランチ🍴簡単♡

 

しかもランチのレストランまでガイドが付いて来てくれるから、私は余裕ぶっかましてました。

 

午前中の最後の観光地ナショナルギャラリーに行く時、ガイドが、

 

『ここにはゴッホのヒマワリがあるから、後で案内しますね』

 

とインフォ。

 

そして、ナショナルギャラリー内をガイドが数ある絵画の中から、色々ピックアップして紹介してくれていました。

 

ある絵の前で長めに説明されていたので、私は同じ部屋の他の絵を見て回っていました。(みんなイアホンマイク付けてるからガイドの声は聞こえる)

 

そしたら、イアホンから聞こえてくるガイドの声が急にふにゃふにゃ言い出した。

 

あんだけハッキリ話す人やのに。。。

 

あれ?イアホンガイドの電波悪い?電池切れ?

 

通常電波悪かったら、音が途切れたり、キーって音なったりするし、電池切れやったら、音すらならないし。。。

 

でもまだふにゃふにゃ聞こえる。

 

これはガイドさんが持ってる発信機がおかしいのかもと思ってガイドを見たら、意識無くなって倒れる所やった。。。

 

近くにいたうちのお客さんが倒れるガイドを支えてくれて、床に寝かしてくれた。

 

目の前にいた26名のお客さんも騒然。。。ちなみに全員一人参加。

 

『ガイドさん、大丈夫ですか??』

 

と意識の遠のくガイドさんに言い続けました。

 

『さっ寒い』

 

というので私の着ていたコートを被せてあげました。

 

忘れてたけど、まだイアホンマイクの電源が入ってる。

 

そして、プロ意識なんか、横たわるガイドさんがフッと目を開けて、

 

『寝たままなら案内できます』

 

と言い出しました。

 

お客さん全員、いやいやもういい、もういい、無理しないでと言ってくれました。

 

どうしてあげたら良いか分からな中、お客さんの1人がこの静かなナショナルギャラリーで、

 

すみませーーーん、すみませーーーん

 

と大声で、しかも日本語で助けを呼びに行ってくれた方がいました。

 

何事?と飛んできた警備の方が、ガイドさんを見て車イスやら防寒毛布やらを持って来てくれました。

 

そしてまたガイドの意識が遠のく。。。

 

大丈夫かなと思ってたら、急に思い出したかのように目が開いて、

 

さよちゃん、ヒマワリ

 

とだけ言って意識が遠のいて、そのまま救護室に運ばれました。

 

このガイドさん、意識が遠のく中、ゴッホのヒマワリをまだ案内してないことを思い出して、出ない声を振り絞って私に伝えてくれたんかと思うと泣ける―。

 

お客さんにはゴッホのヒマワリの置いてある部屋番号だけ伝えて、フリータイムにしました。

 

ガイドさんは、その後4時間ほど救護室で休まれてから、無事にお家に帰られたそうです。一安心。

 

寒すぎて、低血圧になったらしい。

 

フリータイム後、無事集合したから、全員で昼食ランチへ。

 

ガイドさんが連れてってくれると思ってた私は、道間違えないかアタフタ。

 

幸いにも何度か行ったことあるレストランだったので、何とか迷わずたどり着けました。

 

その日が最終観光日。

 

お客さんの話題はガイドさんのこと。

 

ガイドと年齢の近いうちのお客さんは、明日は我が身って自分のことの様に心配してくれました。

 

健康第一だけど、どんなに気を付けてても体調不良になることもある。

 

身体だけは十二分に気を付けたいですね。

 

今回もお客さんに大いに助けられてたツアーとなりました。

 

しかも皆優しくて、26名全員一人参加やけど、最終日には全員家族みたい♡

 

いくつになっても、このお客さんみたいに優しさあふれる人になりたいなー♡

 

最近新しく始めた仕事で、優しさあふれる人に出会いました。

 

物腰柔らかく、それでいて的確に指示まで出せる人。素敵や。

 

あっまずは自分の毒抜かなきゃ(笑)

 

と言うことで毎日アルコール消毒🍺🍻

 

トラブルまで回避出来ますように♡



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