【旅のトラブル】現地ガイド編①

久しぶりの添乗ネタ。

今まで旅のトラブルを色々ご紹介してきましたが、今回は“現地ガイド編”でお送りします。

旅にトラブルは付きものと言いますが、出来れば避けたい現地ガイドとの不和。

添乗員はガイドとお客さんの板挟みだから、万が一不和が合っても、お客さんには影響させたくない。

今回は私が添乗中に経験したガイドさんとトラブルを紹介します。



ガイドがいなくなる

イタリアのカプリ島でのガイド。

 

ヨボヨボに見えたけど、聞くと、歳は60代半ばでスーツにお決まりのサングラスでカッコよくキメてる英語ガイド

 

この方、ちょいちょいガイド中にいなくなる。

 

英語ガイドだから、私は彼が英語で話した後に、お客さんに日本語で訳さないといけない。

 

しかも、説明した後に、いなくなるなら、まだしも、

 

指差しながら『This is …(これはね)』

 

ってその先が重要やのに、その先言わずにいなくなる。

 

どこ行ってたんかと言うと、案内途中に、道ですれ違った人に

 

ボンジョ―ルノー』(←声デカすぎ)

 

って言うて、その道行く人に話に行ってしまう。

 

いやいや誰??何で今?(笑)

 

ほんで、いなくなったと思ったら、暫くして戻ってくる。

 

1回とかじゃなくて、ツアー中何度も 😥

 

お客さんを連れてる私としては困る。。。

 

だから、昼のレストランで、

 

『ねーねーガイドさん、案内中何度も道ですれ違う人の所に行って、暫く帰ってこなかったけど、その人達誰なの?』

 

って思い切って聞いてみました。

 

『え??さっきの?うちの近所に住んでる友達だよ(どや顔)。すれ違ったから、声掛けにいったんだよ。エヘ 🙂 』

 

近所なら今わざわざ案内途中(しかも話途中)行かんでええやん!!(イラッ)

 

その回答に呆れて疲れて、話す気失せた。

 

でも、これ以上されては困るので、

 

『あのね、その声掛けに行きたいのは分かるけど、案内中に行かれたら、あなたのガイドを待ってるお客さんが立ち往生しちゃうでしょ?だから、いなくならないでね。』

 

優しく注意してみたけど、私の目は笑ってなかったと思う(笑)

 

ランチが終わったら、『ボンジョ―ルノー』とは言っても、消えていなくなることは無くなりました。

 

気まずくなるのは嫌だけど、お客さんの為にも、やっぱ言わなきゃね。



ガイドがいなくなる②

また、いなくなる話。しかも同じ場所。

 

イタリアのナポリで現地ガイドと合流し、船に乗ってカプリ島へ。

 

今回はヨボヨボじ~ちゃんガイドじゃなくて、40代の背の高い英語ガイド。

 

船の中でガイドは、

 

『今日は青の洞窟に入れます。青の洞窟観光が終わったら、お客さんを連れて行きたいお土産屋さんがあります。(←現地ガイドはみんな連れて行きたがる場所だから私も知ってる店)

 

試食や試飲もさせてくれるし、行きましょう』

 

まあ、そのお土産屋さんを集合場所にするガイドもいるし、自由時間も沢山あるから、行って紹介するぐらいなら良いや。と思っていました。

 

でもカプリ島は、シーズンでもの凄い人。。。

 

そして私のお客さんは38人。

 

青の洞窟観光が終わって、船から降りたら、ガイドが、

 

『早く!!早く!!お土産屋さんに行くよ』

 

と急かす。。。

 

いやいや、まだお客さん全員集まってないし、集合場所&時間も言ってないし、お客さんは青の洞窟入れた余韻に浸ってるし、何で急ぐん。。。

 

私『待って、待って、お客さん集合してからで良いでしょ?』

 

ガイド『何で早く来ないんだ!!ほら、行くよ!!』

 

私『だから待ってって。ここで迷子を出す訳には行かんやん。集まってから案内しても、時間はたっぷりあるでしょ?』

 

ガイド『お前は何で急がないんだ!!もう知らん。勝手にしろ』

 

ってブチ切れて何処かに消えていきました。。。

 

ガイドがいなくなったので、一応試食させてくれる店ってことで、お店の前に38人連れて行き、集合時間と場所伝えて、あとは約1時間フリータイム。

 

あまりに暑いのと、ガイドがブチ切れていなくなってしまったショックとで、疲れた私は、カフェに入ってビールを飲むことに🍻

 

ガイドは消えていなくなったけど、絶対戻ってくると確信していた私。

 

何でかって?

 

まだチップ渡してないから。

 

こんな理由でキレていなくなる人に、真面目にやってるガイドと同じ料金のチップを払うのが腑に落ちない。

 

まあ仕方ないと思ってビールを飲んでいると、

 

以前一緒に仕事したことある現地英語ガイドが、たまたまそのカフェに入ってきて再会しました。

 

『ボンジョ―ルノー♡元気か?ツアー上手く行ってる?』

 

と声をかけてくれたので、

 

『実はさ。。。』

 

と、今回起こったキレていなくなったガイドの話と、前回のヨボヨボじ~ちゃんガイドのいなくなる話をしました。

 

『2回続けて、途中でいなくなるガイドでホントに胃が痛い 😥 はー精神的にやられる。。』

 

って言ったら、そのガイドさんは、

 

『ノープロブレム、ノープロブレムさよこー。今日そのキレていなくなったガイドの叔父は、そのヨボヨボじ~ちゃんガイドだよ。この家系はいなくなるファミリーかもねハハハ(笑)』

 

衝撃。。。ヨボヨボじーちゃんガイドの甥っ子が、今回のガイドなんてどんなファミリーなの。

 

そして、案の定そのガイドは時間になったらチャッカリ戻ってきてました(←呆れるわ)



お土産屋さんに連れて行こうとする

これ結構ツアー中にあるけど、お客さんの日程表に記載されてるお土産屋さんなら全く問題ナシ。

 

緊急でお土産屋さんにトイレ借りなきゃいけない時もあるし🚻

 

モロッコで、英語ガイドが添乗員に相談もなく、勝手にお店に入りまくって困った経験があります。

 

しかも、めっちゃ狭い店内に30名以上押し込み、

 

『勝手に連れて行かないで』

 

って言ったけど、

 

『トイレ使わせてもらえるし』

 

って言う。

 

1個しかないやん。。。

 

皆が興味あるならまだしも、買いそうな人1人いたらいいかなーって感じのお店。

 

外に出たくても、迷路の街だから、勝手に出ることも出来ず、出て待つ場所もない 😥

 

この後、注意しても止めないガイドと、バスの中で英語で喧嘩になり、ガイドが黙るまでコテンパンに攻撃し続けてやりました。

 

前方にいたお客さんには、英語分からんくても、喧嘩してたのはバレてたと思う。

 

そしてこの日からガイドは諦めたんか、大人しくなりました(笑)



肥満過ぎてツアーに向いてない

結構な頻度で遭遇するキャラの濃いガイドのいるオランダ&ベルギー。

 

以前オランダの日本人ガイドさんで、肥満でツアーに向いてない人に遭遇しました。

 

今まで色んな国で肥満のガイドさんと仕事したことあるし、中にはシャツの下からお腹がはみ出てるくらい肥満な人もいました。

 

でも特にツアーに問題ないし、肥満かどうかなんてツアーに関係ないと思ってました。

 

そのオランダのガイドさんは、40代後半から50代前半。

 

肥満は肥満だけど、病的に肥満って程じゃない。

 

でも歩くだけでも、息が切れ、しんどそう。

 

国立博物館の入口から階段を下りて下で集合する時も、一番最初に入場したのはガイドなのに、ガイドは階段を汗をかきながら降りてまだ来ない。

 

うちのお客さんの年齢層は50~70代後半。

 

毎回どこでもガイド待ち。。。

 

そしてバスの中のガイドトークは自分のダイエット話。

 

最初は自虐ネタでお客さんも笑ってたけど、空気読めずずっとダイエットの話だったから、

 

さすがにお客さんが、

 

『ガイドさーん、オランダの話して下さーい』

 

って後ろから叫んでました。。。

 

そして何故か私に恋愛相談してきた彼女。。。

 

あるレストランに行って、席まで自分の手を引いてエスコートしてくれた彼が忘れられないらしい。

 

手を引いてエスコートしてくれたなんて、絶対私のこと気にいってるに違いないわ!!

 

と強く言っておられましたが、

 

『それ仕事や!!』って言いたくて喉まで出かけたけど、ガイドさんが傷つくと思って『そうなんですか~』に変えました。

 

ホテルに着いてどっぷり疲れたけど、ガイドさんから

 

『恋愛相談乗って欲しいから、1杯だけバーで付き合ってくれないかしら?』

 

て言われて、やんわり断ろうとしたけど、押しが強くて結局断り切れずホテルのバーに行くことに。

 

そしてやっぱり、彼女の話が終わることなく、その後2時間恋愛話に付き合いました。

 

1人で部屋で飲めば良かったと後悔 😥

 

あれからお会いしてないけど、、、お元気かしら。。。

 

まだまだあるガイドさんネタ。

続きは次回🌠

ガイドさんと不和はまれ。

添乗員が頼りに出来る現地スタッフはやっぱりガイドさん。

同じ時間をどうにかお互い楽しく過ごしたいし、過ごせてる方が多い。

添乗員の失敗を上手くカバーしてくれるのもガイドさんだしね♡

カナダで現地ガイドをしてみて気付いたけど、やっぱり会話が大事ね。

そんな時間もない時もあるけど、意見交換したり、時間調整したりして素敵な時間を皆で作っていきたい♪



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