カナダの空港3コードが“Y”で始まる理由~何でトロントの空港はYYZなの?~

皆さん、こんにちは。訪問ありがとうございます。

久しぶりに質問頂いたカナダの疑問に、解答する記事を書きますよー。

日本からのお客様にも、そして添乗員さんからもよく聞かれる、

『カナダの空港3コードって何でYから始まるの?』

という質問と、

『何でトロントの空港はYYZなの?』

という質問。

確かに。

私もずっと疑問に思っていたこの

沢山リサーチしましたので気になる方は是非読み進めてねー。

空港3コード(スリーコード)とは?

その名の通り、それぞれの空港に付けられているコード。

 

空港で働く方や、添乗員やガイドにとっては馴染みがありますが、あんまり聞いたことない人も多いかも。

 

このコードは国際機関が定めたコードと、国内機関が定めたコードがあります。

 

国際機関が定めたものは国際航空運送協会であるIATA(イアタ)による3コードと、国際民間航空機関であるICAO(イカオ)がによる4コードがあり、このIATAICAOの本部はカナダのモントリオールにあります。

 

世界には小さい空港も入れると4万以上もの空港があるし、主要空港だけでも1万以上ある。

 

早くに開港した空港はなるべくその都市の名前にのっとった文字を割り当てられています(wikipediaより)。

 

例えば、

成田空港…NRT(Narita)

羽田空港…HND(Haneda)

伊丹空港…ITM(Itami)

ロンドンヒースロー空港…LHR(London Heathrow)

ローマ・フィウミチーノ空港…FCO(Fiumicino

ニューヨーク・ジョンエフケネディー空港…JFK(John・FKennedy)等。

 

これを見れば、空港の場所が分かるし、搭乗券に書いている場合もあるし、預け荷物のタグにもこの3コードが使われています。

カナダの空港3コード

国土が大きいカナダには空港が全部で518あります。(ちなみに日本は2019年6月現在101

 

主要な空港3コードを紹介します。

 

トロント・ピアソン国際空港…YYZ

バンクーバー国際空港…YVR

カルガリー国際空港…YYC

オタワ国際空港…YOW

モントリオール・ピエール・エリオット・トゥルドー国際空港…YUL

 

全部に付いてるー!!

 

数えてみると、カナダにある518の空港の内、Yから始まる3コードの空港は429

 

全体の8割以上の空港がYから始まってます

 

その他多かったのが、Z始まりの41、X始まりの20、その他が28となってます。

【詳しくはこちら⇒カナダの空港の数



カナダの空港3レターがYで始まる理由

例外もありますが、カナダの空港3レターのほとんどがYから始まっています。

 

もちろんYから始まる空港はカナダ以外にもあって、アメリカや中国、コンゴやトルコ等39カ所あります。

 

でも何故カナダの空港は、Yから始まる空港が多いのか。。。

 

そう疑問に思っているのは私だけでなく、多くのカナダ人もそう思っています。

まず2コードから3コードに至った経緯

色んな情報を読み解いてみると、カナダは1930年代まで天気測候所の位置をアルファベット2文字で表していました。

 

20世紀に入って、飛行機が使われるようになった当時は、各空港を表す文字としてこの2文字(コード)が使われていました。

 

ですが、1930年代になって、北米で飛行機の利用客が増え、それに伴い空港の数も増え、混乱を避けるため3文字目が必要とされたんです。

 

時を同じくしてIATAからも空港コードを3文字で定める規定ができました。

 

2文字だと最大でも26×26で676通り。

※26はアルファベットの数

 

3文字だと26×26×26で最大17,576通りのコードが得られます。

 

そこで、既存の2ケタがある地区は、それにもう1ケタを足し、もともとコードが無かった地区は3ケタを作ることとなったのです。

 

そしてそこにYが用いられるようになったんですが、Yが用いられた経緯には色んな説があります。

 

大きく分けて3つ理由があったので、そちらを紹介します。

Yを付けた1つ目の理由

このYは“YES”の意味があるそうなんです。ホンマかい!!って突っ込みたくなるケド。。。

 

はい、この空港の近くに天気測候所の位置があります

 

のYESらしいのです。

 

え??って感じだけど色んな文献に真面目に書いてある(笑)。

 

Y以外にもW,X,Zにもこんな規定もあったそうです。

 

から始まるカナダの空港→WithoutのWで、この空港の近くに天気測候所ございません。という意味。

 

から始まるカナダの空港→新しく作った2コードが既存の2コードとダブっていた場合にXを頭に付ける。(既存のものの頭にはY)。

 

から始まるカナダの空港→アメリカの3レターと似ていてややこしさを生む場合はZを頭に付ける。

参考文献

 

確かに通常使わなそうなこの3つから始まる空港がカナダには多い。

 

Wから始まるカナダの空港は3つ、Xから始まるのは20、Zから始まるのは41もあります。

Yを付けた2つ目の理由

お隣のアメリカにYから始まる空港が少なかった為。

 

アメリカには、一般の空港(プライベートや軍事目的に使われてる飛行場以外の空港)の数は509あり、Yから始まっているのは5つのみ。

 

今でこそ沢山の長距離飛行機も普通ですが、飛行機が使われるようになった最初は北米間を行き来する飛行機、短距離飛行が主流。

 

米国行きが多かったため、お隣とのコードとごっちゃにならないよう、アメリカがあんまり使っていないYを用いるようになったそうです。

Yを付けた3つ目の理由

これはたまたまやと、個人的には思ってるけど、

 

26あるアルファベットをに1から通し番号を振るとすると、

 

Aが1、Bが2、Cが3…となりますよね?

 

で、計算すると、CANADAは…

 

(3)+(1)+N(14)+(1)+D(4)+(1)+eh?(カナダ人の口癖エィ?)でおまけの1=25

 

数字だけ見ると24やけど、最後のカナダ人のeh(=A)を入れて、アルファベットを順番に数えていくと、25番目は

 

無理やりやろうけど(笑)。

参考文献

たーっくさん記事を読んだけど、この3つの理由が挙げられてました。



トロント・ピアソン空港の3レターがYYZな訳

最初の文字のYは理解できたとして、トロントピアソン空港は何でYYZなのか。

 

たまにお客さんからも聞かれる。

 

トロントの空港ならYTOとか、トロントピアソン空港やからYPEとかが想像しやすいのに何で?

 

今までに説明したように、IATAが空港3コードを必要とした時に、近くに天気測候所がある地域はその番号を使っていましたが、天気測候所がない地域は、鉄道駅のコード(こちらも2ケタ)やその地域の無線コード(radio code)を使っていました

 

トロント・ピアソン空港があるMalton(モルトン)という地域の無線コードはYZ

 

これを使ってYYZとなりました。

スッキリ――――やけどややこしい。

 

YTOの方が分かりやすいのに。

 

他の地域はもっと分かりやすい。

 

例えば

 

バンクーバー国際空港はYVR→(Vancouver)

オタワ国際空港はYOW→(YOttawa)

ケベック空港はYQB→(YQuebec)

 

でもトロントピアソン空港を表す時にYTOは使えない

 

何故かと言うと、YTOはトロント周辺の主要空港全体を表すコードとして既に使われていたから。

 

トロント周辺の主要空港はトロント島にあるトロントビリービショップ空港(YTZ)、ハミルトン空港(YHM)、ウォータールー国際空港(YKF)が含まれます。

※トロントの電報局の2コードがTZなので、トロント島にあるビリービショップ空港はYTZとなってます

 

これはトロントだけに限らず、東京もTYOでここには、成田空港(NRT)も、羽田空港(HND)も含まれます。

 

大阪はOSAで、これには伊丹空港(ITM)、関西空港(KIX)、神戸空港(UKB)が含まれます。

 

航空券をウェブサイトで購入する時に、特定の空港だけじゃなく、周辺の空港も含めて検索したい時にはとっても便利♡

 

ずっと疑問に思っていたこの

 

質問頂いて文章にするだけで、私も勉強になりましたー!

 

この記事が誰かのスッキリに繋がりますように。。。☆

 

今回沢山の記事を読んだので、その参考文献も下に載せているので、さらに読みたい方は下のウェブサイトからどぞ♡




【参考文献】

redid ●blogTO ●airfarewatchdog ●wikipedia ●ONE MILE AT A TIME ●THE GLOBAL AND MAIL ●WILL TRAVEL FOR FOOD

rtPanel ●Andrew Ding ●Prokeaia.com ●Quora ●statista

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