皆さん、こんにちはー。訪問ありがとうございます。
今年は例年より暑いトロントで今日は30度まで気温が上がっております。
カナダに住み始めて5年目に突入し、思い描いてた海外生活とは無縁の生活をしとりますが、天気が良いので気分は晴れております←全て天気次第笑。
結婚して4年目になりますが、カナダは結婚という形式、コモンロー(事実婚)という形式、そして同性婚もオッケーな国。
色んな家族の在り方、幸せの在り方があります。
そこで今回は、カナダでの結婚とコモンローの違いをお伝えしますよ~
カナダの結婚
カナダは2015年以降、男女共16歳以上であれば結婚できます。
そして、私の住んでいるオンタリオ州では2003年から同性婚も認められているため、男女、男性同士、女性同士の結婚もオッケー♪(※どの州も同性婚できます)
結婚する為には、結婚証明書(marriage certificate)を取り寄せ、結婚式を挙げ、証明書にサインしてもらう等しなきゃいけない。
日本みたいに籍だけ入れるってことが出来ないのがこのカナダの結婚スタイル。
2017年の調査では、カナダに住む25~64歳の70%は結婚又はコモンロー(事実婚)しています。
結婚…1100万人、25~64歳の56%、結婚平均年数18年
コモンロー(事実婚)…300万人、25~64歳の15%、事実婚平均年数10年
そして結婚する時の平均年齢は、
結婚…男性30歳、女性28歳
コモンロー(事実婚)…男性32歳、女性31歳
さらに5人に1人は結婚前に平均4年お付き合いをしているそうです。【図】
これが平均なのかー。。。
うちは、旦那と付き合ってる時に
『結婚するのに4年は短い』
って言われて、正直まだ付き合うんかい!!どんだけ時間要んねん。。て思ったけどカナダでは5人に1人はこれが平均らしい。というのを今知った。。
コモンロー(事実婚)とは?
カナダに来るまで全然知らなかったこの事実婚制度。
事実婚だけ聞くと、日本の事実婚のイメージが強くて、何でこれが法的に認められてるん??結婚した方が色々メリットがあるんじゃない??結婚とどうちがうの??
っていう『??』ばっかり頭に浮かびました。多分海外から来る人は、みんな疑問に思っているはず。
コモンローとは…日本語では事実婚や内縁婚と訳されますが、カナダではパートナーと共に最低でも1年間(州によって違いますが)一緒に婚姻同然に暮らすと、婚姻したとカップルと同じような権利を得ながら生活できるというパートナーシップのこと。
でも自動的にコモンローになる訳ではなく、1年一緒に住んでましたよーという証明を政府に出し、コモンローですよーと認めてもらう必要があります。
結婚とコモンローの違い
婚姻したのと同じような権利があるなら、この2つの違いは何なん??
そう思って調べてみましたー。これもやっぱり州によって違うのでざっくりお伝えしますー
生活する面では結婚している夫婦も、コモンローのカップルも受けられる制度はほぼ同じ。
例えば、税金や、住むところ、政府から受けられる制度も、子供に関しても。
だからコモンローを選ぶカップルが年々増えてきてる。
違うのは、別れたり、死別した後!
オンタリオ州では、結婚していない限り、相手と離婚or死別してしまった場合、自動的に相手の権利を受け取ることはできないらしいのです。
※正確には結婚してないから離婚じゃなくセパレートと言います
遺言書がない限り、お金も、お家も、コテージもその他諸々血縁関係の家族に相続されます。
子供とか、親とか、兄弟とか。。。【Financial Postより】
だから結婚かコモンローかはとっても大事。
州によっても違うし、制度も少し変わったりするから、勘違いや認識違いで大変なことになるかも。。。
詳しくはこちら↓
【TRAJA】知らないと困る!事実婚(コモンロー)夫婦の法定相続|カナダで暮らす-エステート・プラニング入門【第8話】
我が家の場合
コモンローか結婚かなんて聞いたり言ったりしない限り分からない。
我が家のお隣の仲良し家族も聞くとコモンロー!でも何も変わらないハッピーファミリー♡
そして、もう一組。旦那の叔父さん(義父の兄)がコモンロー。
気にしたことなかったけど、事件はその叔父さんが亡くなった3年前。
叔父さんには30年連れ添っていたコモンローのパートナーがいた。
叔父さん85歳。そのパートナーの女性90歳。
一軒家に、叔父さん、パートナー、パートナーの息子(ほぼ無職の50代)。
生活費は全て叔父持ち。
生前から何かあるごとに、
『俺のものは俺のもの。1セントもやらん』
『私だって私のもは私のもので、あなたに1セントもあげないわ』
と30年間口頭で言い合っていた※これでも何だかんだ仲はいいです
この女性には9人子供がおり(もちろん叔父と出会う前の子供)、その内の娘一人がよく叔父の面倒を見ていた。
そんな中突然叔父が亡くなり、お葬式までは平和だったのに、お葬式前後からギクシャクし始めた。。
もちろんお金のことで。。。
コモンローという夫婦関係から、この90歳のパートナーが相続できるものは何もない。
叔父は貯金もあったし、広大な土地もっていたけど、それは全部叔父の弟(旦那の父)が相続。
叔父の唯一の健在の親族は弟だけだった。
お金が入ってる銀行口座も、弟と共同口座にしてあったし。
なのに、弟が手続きに銀行行くと、お葬式以降に50万円引き出してあった。きっとあちらの生活費。。。
なんじゃこりゃーーってなった我が家。。。
叔父もパートナーも遺言書をそれぞれの弁護士を通して書いていて、
叔父は自分が亡くなった時には、パートナーに200万(円)、面倒見てくれたパートナーの娘に100万を渡して下さいと決めていた。
30年連れ添った相手には少ないけど、超ドケチな叔父から考えると大奮発。(と思う)。
でも、亡くなった後、弁護士から連絡があり、もっとお金欲しいとパートナーからの要求があったそうな。。いらんって言うとったやろがー!!
カナダは弁護士費用が恐ろしく高い。
電話しても手紙でも、全て料金に入っており、家族のいない叔父の為に手続きに奔走する我が家の義父は、見てて辛そうだったのに、またさらに心身疲れさせるパートナーからの要求で気の毒だったー。
最終的に決着はつかず、このまま平行線だと叔父があげた200万と100万が弁護士費用で消えるため、相手側が諦めた形で終わりました。。。
あー遺言書いても揉めるお金。
お金って無くても揉めるし、あっても揉めるのね。。。
生きてる間に自分の為に使いましょうね。
コモンローを選ぶ理由
年々コモンローを選ぶ人が増えている。
1981年は全体の6.8%しかいなかったのに、現在全体の5分の1以上に当たる21.3%がコモンロー。【Family Matter】
結婚に対して色んな考え方があるけど、コモンローを選ぶ人の考えは、
●結婚の必要性を感じない
●一緒に居れるだけでいいから、結婚してもしなくても同じじゃない?
●結婚に自信がない
●結婚するにはお金も時間も必要でめんどくさい
●もし離婚ってなったら手続きにまた時間とお金がかかる
とこんな理由が挙げられてます。
そしてカナダは10個の州と3つの準州で出来てるけど、この13の州の中でダントツにコモンロー率が高いのが、ケベック州。【図】
全体の31%がケベック州の人。
昔友達に、
『カナダ人の彼氏となかなか結婚の話にならないんだよねー』
って言ったら、
『もしかしてケベック州出身の人?』
ってよく言われたことがあります。
それぐらいケッベク州ではコモンローを選択する人が多い。
カナダの離婚率
カナダの離婚率は38%。【M.J.O’NIONS】
ちょっと高い気はするけど、1980年代の41%よりは少し離婚率は減少傾向。
平均すると結婚継続年数は14年ですが、10年から24年が全体の41%を占める結果となっとります。
ちなみに厚生労働省が出してる日本の離婚率は1.7%。【年金のまなびば】
幸せのありかた
みんな違ってて、それで良い。
簡単なようでむずかしいこの“違う”ってこと。
他人の人生じゃなく、自分の人生。自分が幸せに生きなきゃ。
やっぱカナダは移民の国というのもあって、違ってるとこが個性になる。
違ってることが“変”じゃなくてそれが“個性”。
だから結婚しててもしてなくても、それがコモンローでもそうでなくても、同性婚でも異性婚でも、本人が幸せやったらそれでいい♡
ちょっと生きやすいよね♡この考え方。
カナダに来てそう思いました~
皆様も素敵なハッピーライフを♡
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