
皆さん、こんにちはー。元気ですかー?
今日(9/8)のトロント・ナイアガラの気温16℃、バンフ国立公園の気温5℃、バンクーバーの気温15℃。
日本の26倍以上もの面積があるカナダは、州・都市によって気温が全然違います。
時差も西の端と東の端と、西の端では4時間半も違う。
そんなカナダは9月と10月は紅葉の季節。
トロント・ナイアガラの紅葉はカナダの中では一番最後だけど、毎年必ずお客さんから聞かれるメープルの木についてレポートします。
カナダにあるメープルの木
メープルと呼んでいますが和名はカエデ(楓)。
もみじ(紅葉)と呼ばれることもあります。
世界には100種を超えるメープルの木があるそうですが、メープルの木は1種を除いては全て北半球に分布していて、その3分の2は中国を含む西アジアにあります。
カナダ原産のものは以下の10種。
sugar, black, silver, red, striped, bigleaf, douglas, vine, mountain, Manitoba
赤色で示した5種はカナダの東側、
青色はBC(ブリティッシュコロンビア州)
オレンジ色はサンクチュアン州・マニトバ州
で多くみられる種類です。
カナダの東側に見られるメープルの木

カナダの東側というのは主にトロント・ナイアガラ・オタワがあるオンタリオ州と、モントリオール・ケベックシティがあるケベック州、ニューブランズウィック州、ノヴァ・スコシア州を指します。
この地域ではメープルシロップの生産も盛んで1万件以上のメープルシロップファームがありますよー。
カナダ東部にあるのメープルの種類が主にsugar, black, silver, red, stripedの5種。
せっかくなので紹介します。
Sugar maple

※Photo by Brian Lacey.
これは日本人がメープルと聞いて一番に思い出すやつ。
日本名は『サトウカエデ』。
メープルシロップに使われてるのもこの木からやし、カナダの国旗のデザインにもなってます。
ほとんどのメープルシロップはこのサトウカエデから採られていて、他のメープルの木よりも糖度が高いのが特徴です。(糖度は約3~6%)
1リットルのメープルシロップを作るのに約40リットルの樹液が必要なんですよー。
シロップについてはまた別の記事で紹介します。
特徴は葉が手のひらみたいに5つに分かれていて、その葉と葉の間がU型をしていること。
Black maple

※Photo by Brian Lacey.
和名は『クロカエデ』
北米原産の木でカナダでは主にオタワからモントリオールにかけて分布してます。
特徴は葉っぱが丸みをおびていて、葉の先が3つに分かれている。
5つやけど、他のメープルの葉に比べて真ん中の3つが大きく丸い。
表面が深緑で、裏側が黄色っぽい緑。
秋には黄色→オレンジと色を変える。
サトウカエデに比べて葉が垂れ下がっていますよー。
Silver maple

※Photo by Brian Lacey.
和名は『ギンヨウカエデ』
オンタリオ州中部から南部にかけて、五大湖南東部周辺に分布してます。
花とか木が苦手なうちにとって、このシルバーメープルは一番わかりやすい。
葉っぱの部分が細く尖った感じで、葉の先が5~7つあり、この写真にもあるように、葉の裏側が白っぽいのが特徴ですよー。
秋には薄い黄色になります。稀に赤くなるものもあるすです。
Red maple

※Photo by Brian Lacey.
和名は『アメリカハナノキ』
北米東部に分布しています。
葉っぱの見た目はサトウカエデと似てるけど、見分ける方法は葉と葉の間がV型になってること。
このメープルのオモシロイ所が、赤→夏には緑→秋には真っ赤になること。
red mapleがカナダの紅葉に色みを足して鮮やかにしてくれます♡
Striped Maple

※Photo by Brian Lacey.
日本名は『シロスジカエデ』。
北米東部に分布している4~10mの低木のメープル。
オンタリオにあるメープルの葉っぱの中で一番大きくて、10~18cmもありますよー。
葉っぱの形も先端が3つに分かれているので分かりやすい。
森に多くあるから、ビーバーや鹿、鳥や小さい動物もよくこの木や枝を食べます。
特にムースがstriped mapleが好きなことから別名moosewoodとも呼ばれています。
でも何でstriped mapleと呼ばれているのか。
stripe(ストライプ)って“縞模様”っていう意味やけど、この葉に縞模様はない。
それもそのはず。縞模様があるのは“枝”やから↓

※Photo by Brian Lacey
秋には黄色に色を変えるストライプメープルです♡
どうでしたかー?
メープルの木って沢山種類あるけど、1つ1つ見ていくと、みんな違って面白い♪
何に使われているのか?

メープルの木って何に使われているか知ってますか?
『メープルシロップやろ?』って真っ先に思った方も多いはず。
私もその一人♪
カナダは世界の71%のメープルシロップを生産してるし、シロップをビジネスにしてる会社は8600社以上もあるんです。
だからカナダと言えば?と聞かれてすぐにメープルシロップと思い浮かべる人がとても多い。
でもシロップだけではないんです。
メープルの木は家具、フローリング、木工細工、ベニヤ板や薪(まき)にと多彩に使われています。

今年は例年より暑い(暑すぎる)夏を迎え、数日前から急に気温がドッと下がりました。
なのでうちは今年の紅葉はとってもキレイに鮮やかになると予想しとります♪
カナダにいる皆様、カナダに来る予定の皆様、メープルの木に興味を持った方、是非メープルの木を楽しんで下さいねー。
そして日本にいる皆様、まだまだ残暑が続いてると思いますが、是非日本の紅葉情報も教えて下さいなー。

うちのお庭に日本のメープルの木があります(写真右)。
これが毎年真っ赤になるのを楽しみにしてるうちのファミリーです♡
【参考文献】
●Maple Leaves Forever→https://www.mapleleavesforever.com/what-is-a-native-canadian-maple/
●University of Guelph→https://www.uoguelph.ca/arboretum/
●wikipedia→https://en.wikipedia.org/wiki/Maple
●tree canada→https://treecanada.ca/resources/canadas-arboreal-emblems/maple/
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