みなさん、こんにちはー。
だんだん暖かくなってきましたが、元気ですかー?
私的ことですが、先日大好きだった義父が亡くなり、お葬式に行ってきました。
私のカナダ生活は、このパパなしには語れないってくらい可愛がってくれたので、とても悲しいです。
パパとのカナダ生活は、コント出来そうなくらい(パパは至って真面目)の楽しいものでした。
去年、多発性骨髄腫(multiple myeloma)と診断され、真面目なパパは一生懸命この病気と闘い、最後の最後まで“奇跡”を信じていましたが、最期は眠るように亡くなりました。
彼のお陰で、私は色んなカナダのことを知り、勉強出来たので、今回はカナダのお葬式について皆さんとシェアしたいと思います。
カナダのお葬式
実はカナダに来てからのお葬式は4回目。
パパの兄(92歳)、旦那の祖母(101歳)、パパの兄(85歳)、パパ(83歳)。
とっても長生き家系。
カナダのお葬式と言っても、移民の国なのでお葬式の形式や習慣も様々。
我が家は白人&キリスト教プロテスタントの家系。
この4回のお葬式は全て教会で行いました。
私の義父の場合、20年以上毎週日曜日にミサに通っていた馴染みのある教会で行われました。
ここは私が住んでいる地区で一番古い教会(1849年~)で、長男の結婚式もここで行ったし、孫2人もこの教会で洗礼を受けたので、我が家の歴史には欠かせない場所だそうです。
教会の選び方も様々。
近所の教会にお願いすることもあれば、慣れ浸しんだ教会を選んだりすることも出来ます。
火葬か土葬か
よく聞かれるこの質問。
日本では火葬がほとんどかと思うけど、そう言えば海外添乗でヨーロッパを訪れた時は土葬だったような。。。
カナダでは土葬か火葬かは自分で決めることが出来るそうです。
うちのパパは火葬を選びました。
ママに聞くと、2人とも、もしもの時の為にもう自分たちの最期を話し合って手続きも済ませていたそうで、2人とも土葬希望。
でも、亡くなる前に突然火葬が良いとパパが申し出たそうです。
何でかは本人にしか分からないけど。
旦那の家系は今まで、火葬を選んだ人はいなかったそうです。
カナダでは、亡くなる前に自分の意思を家族に伝えたり、弁護士に遺言書を残しておく人が多い。
自分はまだ大丈夫って思ってても、もしもの時の為に遺言書を残しておくことも大事ね。
火葬の場合
パパは病院で亡くなったけど、その後遺体は葬儀場(funeral home)に送られました。
そして家族と打ち合わせをして、いつ火葬するのか等の日程を決め、家族はいくつも誓約書にサインをします。
火葬はその葬儀場で行われるので、日本のように骨を拾うことはありません。
土葬の場合
遺体を棺に入れて、埋める。
間に合えば、お葬式の日に埋める作業をする(埋めるのは業者)。
作業と言うのは、埋めるお墓の土をスコップで掘って、棺にかけるという作業と言うか儀式をします。
土葬にしても火葬にしても、その土地を買って、後から墓石を置きます。
私の家族の教会では、その土地を買うと、土葬なら2人分、火葬なら6人分になるそう。
お葬式での服装
日本のお葬式は黒が基本だけど、こちらは黒だけという感じじゃない。
落ち着いたトーンの色なら何でも良さそう。
何を着ればいいか迷うと言う人はやっぱり黒が無難。
黒、紺、青、茶色、ワインレッド等の色を着ている人を見かけます。
男性はスーツ、女性はパンツやスカート、ワンピース等様々。
落ち着いた色の服で、失礼のないようにしましょう。
お葬式当日の流れ
今回のお葬式(英語ではserviceと言います)は13:30からの予約でした。
13時頃から故人にゆかりある人が教会に集まり始めます。
パパのお葬式には150人くらいの方が来てました。
ここで国籍問わず嫁の大変なことが、家族関係を把握すること。
兄弟の多いパパは、もちろん親戚も多い。
誰が誰の子供で、従妹で、孫でって紹介されるたび必至で覚えるけどなかなか覚えられない。。
serviceの前
教会でのお葬式は家族の手作り&教会側のお手伝いがセット。
私たち家族は、パパの生前の写真を並べたり、ボードに張り付けたり、画像で流したり。
来場してくれた方が故人の思い出をserviceが始まるまで語り合います。
来場者側は、故人との親密度にもよるけど、事前に花を贈ったり、カードや手紙を送ったりします。
そこまで親密度はない場合、基本は式に参加するだけでオッケー。当日持って行くものも特にないです。
serviceが始まると
教会側の方が故人を紹介したり、聖書の一部を読み解いてくれたり、歌をうたってくれたりします。
今まで行ったお葬式全部そうだけど、家族や友人が故人の思い出を来場者の前で語ります。
悲しくなると思いきや、毎回『〇〇はこんな人で、こんなこともしちゃってた人ですよ~』と冗談やオモシロエピソードも入れながら、来場者を笑わせます。
この文化は日本にはないなーとしみじみ思う。
悲しいんだけど、そのエピソードにプッと笑っちゃう。
旦那に
『何でスピーチで笑わせるエピソードも入れるの?』
って聞くと、
『皆悲しんでるから、ジョークや楽しいエピソードを話して笑ってもらう、暗い気持ちを少しでも明るくしてもらう為だよ』
って教えてくれました。
これ良いカナダの文化だなぁと思います♡
そしてこのserviceは約1時間くらい続くんだけど、故人の好きな音楽を流すことだってできます。
うちのパパはVince Gill(ヴィンスギル)というアメリカのカントリーミュージシャンが大好きだったので、彼の音楽で『Go Rest On That High Mountain』という曲を流しました。(この歌詞がまた泣ける~)
この曲はVince Gillさんがご自身の兄弟を亡くした時に作った曲で、とっても心にしみる歌なので聞いてみてね。歌詞付き動画でどうぞ↓
serviceの後
serviceが終わると、また来ていただいた方と団欒タイム。
教会側が用意してくれたサンドイッチやクッキーやケーキ、コーヒー&紅茶も頂きながら団欒。
来場者はどのタイミングで帰ってもOK。
すぐ帰る方もいれば、家族が帰るタイミングで一緒に退出する人もいる。
カナダのお葬式は、堅苦しく重い雰囲気ではないっていうのが私の印象。
空腹の腹ペコリータだった私は、走ってサンドイッチを根こそぎ食べたかったですが、来てくれた来場者の方が次々と挨拶をしにきてくれるので、そこは我慢。
この白人団体の中でアジアの平たい顔は私と、旦那の兄嫁(日系3世の義理のお姉さん)のみ。
すぐに見つけて挨拶してくれます。
控えめな嫁を演じ、ようやく一段落したと思ったら、サンドイッチを片付け始めてたので、走って取りに行きました(笑)。
お葬式で使える英語
お葬式で使える英語って何やろか。
日本語だと『ご愁傷さまです』とか『ご冥福をお祈りします』やけど、これに当たる英語が思いつかん。
シュッと簡単にさりげなく使える英語。。。
ここはやっぱネイティブの旦那に聞きました。
今回は言われる側やけど、旦那に声かけてくれた方ほとんどが口にしていたのがコチラ↓
I’m sorry for your loss.
これ簡単で、とっても使いやすいと思います。
皆、この言葉の後にハグしてました。
その他にも、
●My condolences.
(マイ コンドーレンスィーズ)
●My deepest sympathies.
(マイ ディーペストゥ スィンパスィ(th)ーズ)
なんかが使われます。
condolenceは『お悔み』『哀悼』等の意味があり、
sympathiesは『お悔み』『思いやり』『同情心』等の意味があります。
どちらの表現も手紙やメールでも使える表現だそうです。
そしてお葬式が終わった時に使える英語がこちら↓
It was a nice service.
簡単だけど、想いも込められてて使いやすい言葉です。
そして悲しい気持ちの時って、その悲しさが急に来て泣きたくなったり、またその内落ち着いたりと気持ちに波がありますよね?
そんな時に使えるのがこれ↓
It comes and goes in waves.
悲しみや痛みを表す時に使えます。
もちろん、ここのItは痛みとか悲しみとかのことね。
痛みの時は、『急に痛くなったり、大丈夫になったりする』って表現あるけど、
The (This) pain comes and goes (in waves).
って感じで表現できます。
痛みも悲しみも無いに越したことはないから、できるだけ使いたくないけど、もしこんなシチュエーションになった時は使って見てね。
ゴールデンウィークもそろそろ終わり。
トロント&ナイアガラは桜とチューリップの季節ですよ♡
満開の桜見れるかなー♪
みなさんも素敵な5月をお過ごし下さいね。
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